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    徳川家康のブレーン政治に学ぶ人材戦略
 

001.jpgまだまだ残暑厳しい折ですが、夏バテなどしていないでしょうか? 小さな会社にとっては、経営者の「健康」こそが、最も大切な経営資源です。多くの名将も健康には気づかいましたが、日本史上、最も健康にこだわった武将といえば、徳川家康でしょう。


何しろ、趣味は漢方薬の調合。現代でも、腎臓に効くと中高年に人気のある八味地黄丸を自ら作り、愛用したといわれます。平均寿命五十歳の時代にあって、六十歳を過ぎてから、何人もの子供を作りました。この健康意識が家康を最後の覇者にしたのです。


もう一つ、家康の勝因を挙げるとするなら、それはブレーンの有効活用です。晩年、幕藩体制確立のために彼が重用したのは異能の人々でした。たとえば…


●本多正信
後の老中首座の役割、謀臣。鷹匠あがりで、かつて一向一揆に加わり家康に刃向かい、出奔した帰参者。


●南海坊天海
寺社政策のみならず、政務全般に関与。叡山系の僧侶。実は明智光秀ではないか、との伝説があるくらい出自が定かでない怪僧。


●林羅山
儒学者。主に文教政策を担当。儒学の異端とされていたが、二十歳過ぎで家康に見出された天才。祖父と孫ほどの年齢差のある正信、天海らと共に力を振るった。


●大久保長安
財政・鉱山担当。甲斐の猿楽師あがりの行政家。特に、銀の採鉱に驚異的な成果を上げ、幕府の財政基盤を築く。


●三浦按針
外交顧問。英国人。本名ウィリアム・アダムス。日本に漂着した英国船の航海士。外交・貿易・キリスト教政策に関与。


家康は馬上、天下をとりましたが、とった天下を治めるためには、譜代の家臣だけでは無理であること自覚していました。そこで、出自や過去の経緯を問わず、仕事本位で各分野の専門家をブレーン登用して、徳川二百六十余年の礎を築いたのです。


ところで、あなたには何人のブレーンがいますか?