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第101号 コラム『ランチェスターで斬る〜ロッテの勝因』

身近な話題から勝ち方の原理原則を考えるコラム
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■ランチェスターで斬る〜ロッテの勝因〜■■■
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ロッテの勝因を、福永は一人の人物に一点集中して考えました。

その人物の名前は「ポール・プポ氏」。選手でもコーチでもありません。
ボビー監督がアメリカから連れてきた統計の専門家です。
ズバリ、この人物こそがロッテを優勝させたのではなかろうかと思います。

・シーズンを通して打順が125通り
・23人の野手が先発出場
・60試合以上先発した野手が12人

という「猫の目打線」

・先発投手のローテーション中4日が2試合、中5日が9試合しかなく中6日が52試合、中7日以上が65試合もあった

という「ゆとりローテーション」

これら「ボビー・マジック」といわれた選手起用法の裏にポール・プポ氏の統計的分析あり。


▼マジックかセオリーか?▼


この結果、本塁打はリーグ4位の143本ながら、得点はリーグ最多の740点。
本塁打以外での得点が、他の5球団が300点台であったのに対し511点とダントツ。
盗塁もリーグ最多の101盗塁。

打線のつながりと機動力を生んだ「猫の目打線」でした。

「ゆとりローテーション」は防御率リーグ1位となり10勝以上の投手を6人生みました。
(これはプロ野球タイ記録)


ただし、この起用法にはこんな意見もあるでしょう。
・「猫の目打線」は、軸となる打者がいない苦肉の策。
・「ゆとりローテーション」は10勝級の投手が6人もいたからできたこと。


でも福永は、ポール・プポ氏が分析した
「大リーグでここ5年ワールドシリーズを制したチームには年間100通り以上の打順があった」
というデータから、ボビー監督は次なる戦略コンセプトを導き出したものと考えます。

・長いシーズンを戦い抜くには選手に適度な休養が必要
・レギュラー、4番、エースは固定化されたものではないという競争意識が大切

結果、その日にベストな状態な選手を選んで起用することができるようになったのではないでしょうか。

福永は弱者逆転の法則として「局所優勢主義」を唱えていますがボビー監督の起用法は「局『時』優勢主義」といえます。

ですからマジックではありません。
「ボビー・セオリー」です。
戦いの原理、勝ち方の原則を知り、正しい意思決定をする高度に専門的な情報をもっていたということ。


▼戦力に恵まれない貴兄に▼


エースと4番の固定、キャッチャー・セカンド&ショート・センターのセンターラインの固定は、これまでの野球の常識でした。
もちろん、阪神タイガースもこれに従った起用法です。

この球界の常識をくつがえす起用法の裏づけにポール・プポ氏の統計分析力があったのです。

今年は始めてセ・パ交流戦が行われ、ロッテはこれに圧勝したことがリーグ2位の座を確保する原動力になりました。

お互いデータ不足のなかでの戦いにあって、決して戦力的には恵まれていないロッテが圧勝した影にも、ポール・プポ氏のデータがあったはず。


ボビー監督の持論は次の通りです。
「優勝するのは、一番強いチームではなく、一番上手い野球をしたチーム」
やりくり上手ってことですね。

日頃、戦力に恵まれないとお嘆きの経営者様・マネジャー様、日本シリーズを見て「やりくり上手戦略」について考えてみてはいかがでしょうか。


投稿者 戦国マーケティング : 2005年10月19日