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身近な話題から勝ち方の原理原則を考えるコラム
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■ランチェスターで斬る〜下流社会を斬る〜■■■
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▼下流社会とは▼
三浦展(みうらあつし)さんの御著書「下流社会〜新たな階層集団の出現」、
⇒ http://amazon.co.jp/o/ASIN/4334033210/sengoku-22/ref=nosim
既にお読みになりましたか? 賛否両論のようですが、福永はマーケッター必読の本だろうと思います。
三浦さんは、国民生活世論調査において「中流」と意識している人々を「中の上」「中の中」「中の下」と3つに区分し、「上流+中の上=上流」「中の中=中流」「中の下+下流=下流」と位置づけました。
そして2004年調査を
上流=10.3%、中流=52.8%、下流=33.6%と集計し、
近未来201X年の予測値として
上流=15%、中流=45%、下流=40%と発表しました。
ですから、本来の意味での貧困層が増大しているという意味ではなくなんとなく「下流」っぽい意識をしている人が急増していますよ、「上流」っぽい意識の人も増え、中の中=中流の中の中流は激減するのですよ、という主張です。
わずかなホリエモンと大量のフリーター、ニートの2極化していくとの意見です。
そして下流の特徴を次のように語ります。
・・・「下流」とは、単に所得が低いということではない。コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、つまり総じて人生への意欲が低いのである。
その結果として所得が上がらず、未婚のままである確率も高い。そして彼らは、だらだら歩き、だらだら生きている者も少なくない。その方が楽だからだ。・・・
そんな社会に誰がした! という気がしますね。
一人の大人として、この社会問題は大いに議論すべきことだと思います。
ですが、本誌はビジネス戦略として、この下流社会をどう捉えるべきなのか、そこにポイントを絞って考えることにします。
▼階層消費社会▼
一億総中流時代のマス・マーケティング(大量生産・販売)の時代は去りました。
消費階層別のきめの細かいマーケティングが、これまで以上に求められます。
特に弱者は価格競争に陥りがちな「下流」を狙うよりも「上流」とそれに続く「中流の高感度上位3分の1程度」を狙うべきでしょう。
三浦さんも語ります。
・・・今までのように「中」に集中して大量生産するだけでなく、「上」には「上」のためのものを売るという戦略も求められる。・・・
では、「上流」および「中流の高感度上位3分の1程度」を、どう捉えるのか。
消費リーダーである25歳〜35歳女性に絞って考えますと。
三浦さんは女性の類型化をし、「上流」を「お嫁系」と「ミリオネーゼ」に分類します。
「お嫁系」とは、夫または実家の経済力のおかげで上流な暮らしをしている女性。
「シロガネーゼ・アシャレーヌ」「コマダム」などといわれ、雑誌VERYやSTORYに登場しちゃうような人々です。
「名古屋嬢」も、その一派、あるいは予備軍。
「ミリオネーゼ」とは、自らの稼ぎで上流な暮らしをしている女性。
独身の場合もあるが、結婚している人も多い。
三浦さんはその下の「中流」を「普通のOL系」と、ひとくくりにしています。
同著の趣旨からすると、「下流」にこそページを割くべきで「中流」にページを割くわけにはいかないのでしょう。
ただし、マーケティング的には「中流の高感度上位3分の1程度」が重要です。
「たい焼きの頭と尻尾は他人に呉れてやれ」とは相場の名言ですがマーケティングも、上澄み層と下層は商売にならない、上澄みのすぐ下が一番おいしいのです。
▼負け犬 おひとりさま 艶女(アデージョ)▼
厳密には月収100万円以上稼ぐ、25歳〜35歳女性を「ミリオネーゼ」と呼びますが、そこまではいかないけれど、自ら稼ぎ、たっぷりの可処分所得(自由になるお金=お小遣い)があり消費意欲旺盛な「中流の高感度上位3分の1程度」は、近頃、何かと話題となっています。
「負け犬」「おひとりさま」「艶女(アデージョ)」が代表格でしょう。
◎「負け犬」
未婚、子なし、30歳以上の女性。
酒井順子さんが提唱し、社会的に大論争になりました。
30代独身女性のメンタリティを知るにはよい本です。
⇒ http://amazon.co.jp/o/ASIN/4062121182/sengoku-22/ref=nosim
◎「おひとりさま」
20代・30代の独身女性、主に一人暮らし。一人で消費活動する人々。
故・岩下久美子さんが提唱し、牛窪恵さんらが体系化したもので、
マーケッターが大注目しています。 ビジネスの具体的ヒントが得られるでしょう。
⇒⇒ http://amazon.co.jp/o/ASIN/4532311349/sengoku-22/ref=nosim
◎「艶女(アデージョ)」
お金と貫禄があって、男にもてることを第一に考える30代女性。
雑誌NIKITA(ニキータ、主婦と生活社)が提唱。
面白すぎるぜ、この雑誌。 ぜひご一読を! 話題づくりにどうぞ。
⇒ http://www.shufu.co.jp/magazine/nikita/
取り急ぎ、この3冊に目を通すと消費意欲旺盛な「中流の高感度上位3分の1程度」がどんな生き物なのか把握できると思います。
▼「下流」は強者にまかせておけ▼
書籍「下流社会」、マーケッターなら必読の一冊です。
ですが、弱者は「下流」に引っ張られないように。
「下流」は、強者にまかせるべきです。
弱者は「上流」とそれに続く、消費意欲旺盛な「中流の高感度上位3分の1程度」を狙いましょう。
投稿者 戦国マーケティング : 2005年11月30日