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今から二千五百年前に中国で書かれた戦争のバイブル「孫子」が今また、注目されています。今のビジネスが大変厳しいということと、大昔の戦争の勝ち方が現代のビジネスの勝ち方にも通用する普遍の真理を教えてくれるからだと私は思います。
戦いの原理、勝ち方の原則は古代的な戦争をしていた「孫子」から、現代において最先端のビジネスをしている「孫氏(ソフトバンク)」まで変わりません。ただ、実戦の手法はバージョンアップしていますが。
では、「孫子」が教えてくれる最も優れた勝ち方、戦いの極意とは何でしょうか? それは、「戦わずして勝つ」ということです。戦争のバイブルだけに、「孫子」は戦争大好き人間と思われるかもしれませんが、さにあらず。「孫子」はこう言っています。「戦争は国家存亡に係わる大事なので、よくよく考えてからにしなさい。百戦して百戦することがよいこととはいえない。戦えば、たとえ勝っても大きな犠牲を伴うのだから。だから、戦わないで敵を屈服させる方法がベスト」と。
企業間の販売競争も全く同じではないでしょうか?究極の競争戦略は、競争に巻き込まれないことです。競争にならないとは、お客に比較されないこと。市場において唯一独自の存在感を発揮すれば、価格決定権もあなたのもの。なにも安く売る必要もなく、自分がルールとなって市場を支配できるのです。オンリーワン企業、スーパーニッチャーが、まさにこれ!だから、あなたは市場を細分化し、戦う事業領域(=戦場)を定め、一点集中し徹底的な差別化を図り、ナンバーワンにならなくてはならないのです。
第一次世界大戦のドイツの敗軍の将ヴィルヘルムは敗戦後、「孫子」を手にして、次のような言葉を残したといいます。「二十年前にこの書物を目にしていたなら、あのような惨敗を喫することはなかっただろう」と。
投稿者 戦国マーケティング : 2005年11月 1日