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経営戦略のバイブル

第164号【うれしくて泣きそうになりました】

身近な話題から勝ち方の原理原則を考えるコラム
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■ランチェスターで斬る〜節分を斬る■■■
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▼ピーナッツをまくヨメさんに唖然▼



子供の頃以来、30数年ぶりに「節分」の豆まきをしました。
娘が一歳になったので、ヨメさんと相談して、やってみようかと。
「ピーナッツを買っておかなきゃね」とヨメさんがいいました。

ピーナッツ???

豆まきは大豆でしょ!!!

どうやら、ヨメさんは子供の頃、ピーナッツをまいていたことが発覚。


ピーナッツ=落花生は、南京豆というくらいで、中国から伝わったものですね。
今も中国からの輸入物が圧倒的なシェアを占めています。

それを古来の神事・仏事である節分に使うというのが腑に落ちません。
ヨメさんの実家は変わった風習の家だなあと思いました。


ですが、スーパーの節分コーナーには置いてあります。
大豆2:大豆の豆菓子1:ピーナッツ1くらいの割合で。


なぜだ!? 私(福永)は推理します。 


ピーナッツといえば中国産ですが、国内では千葉県が最大の産地です。
節分といえば「成田山新勝寺」。
毎年、横綱と大河ドラマ主演者が豆まきをします。

その新勝寺は調べたところ「大豆2:ピーナッツ1」の割合で豆まきをしているとのこと。地元の業者から頼まれたんでしょうな。

その影響で首都圏ではピーナッツをまく家庭もあるのかな、と思っていたところ、そうでもないことがわかりました。

2/2付朝日新聞の「落花生で『鬼は外』増加」という記事です。


▼新潟と北海道はピーナッツ派▼



同記事が紹介する池田貴夫氏の研究によると

・北海道と新潟県では昭和20年代から落花生がまかれていた。
・落花生取扱い業者が商売のため勧めた可能性が高い。
・40年代には近県(東北と長野県)に普及。
・今では鹿児島県など産地がある九州・山口県に広がっている。

なるほど。


再び私(福永)の推理。

ピーナッツといえば千葉、と思ってしまうが、それは国内での生産量の問題。
流通量では新潟県が全国一ではないでしょうか。
あられ・おせんべい類の製菓メーカーは米どころの新潟県に集中していてピーナッツを原料としてたくさん使います。

商社が中国産ピーナッツを輸入し、新潟の加工卸業者(問屋)が原料化して製菓メーカーに卸しています。

この新潟の問屋が仕掛けたのではないでしょうか。

新潟・北陸地域は「北前船」の昔から山形・秋田・青森を経て北海道とのつながりが深いところです。
北海道銀行と北陸銀行(富山)は、ほくほくフィナンシャルグループになりました。
それくらい深い仲なのです。

おそらく新潟のナッツ問屋は北海道も営業テリトリーにしていたのではないでしょうか。
過去の風習をあまり気にしない合理的な北海道人はすぐに飛びついたものと思われます。

以上です。事情に詳しい方がいらっしゃったら、ご教授くださいませ。


・・・そして、うちのヨメさんの実家は東京の多摩地区ですがヨメさんの母親は長野県から嫁いできた人です。
長野県は早くから新潟県から「ピーナッツまき」が伝わっており、そのやり方でやっていたのでしょう。

信濃の国は古代から明治期にかけて日本一長い信濃川
(長野県下では千曲川と呼ばれる)の舟運で越後の国とつながっていました。

川中島の合戦(今年の大河ドラマのクライマックス)は千曲川物流の要衝を、上杉・武田のどちらが支配するのか、その奪い合いという側面が強いです。

今日も両県のつながりは深く、新潟の風習は長野に伝わりやすいのだと思います。


我が家でも、私(福永)が「やっぱり大豆でしょ」といっても
「後で掃除するのは誰よ。ピーナッツのほうが楽なんだから」とヨメさん。
・・・我が家も、ピーナッツで豆まきをすることになりました。

こうして、この妙な風習は広がっていくのでしょうね。トホホ


▼仕掛ける問屋▼



それから、節分といえば「恵方巻」。巻き寿司の一気喰いですね。
これは一年前に書きました。
http://www.sengoku-blog.biz/mt-cgi/archives/2006/01/113.html 

これも仕掛け人は「大阪海苔問屋協同組合」です。
元々の神事にはなかったことですが、東京でも、すっかり定着しました。
我が家でも、太巻きを二本買いました。


問屋という商売は目立ちませんが、けっこういろいろ仕掛けているものです。


投稿者 戦国マーケティング : 2007年2月 7日