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    第177号【プロレス雑誌休刊を斬る】
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第177号━2007/05/23━━━
        ランチェスター戦略『一点突破の法則』       33,372部
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     ランチェスター戦略コンサルタント 福永雅文 発行

(1)商いは飽きない
(2)ランチェスターで斬る・・・「プロレス雑誌休刊を斬る」
(3)お知らせ
(4)近況報告・・・アントニオ猪木酒場に行く

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  出版マーケティングコンサルタントの土井英司さんは
  書評家、出版プロデューサーとして有名ですが

  その凄みは、一流のマーケッターであることだと
  私(福永)は思っています。

  私も土井さんのセミナーを受講したことがありますので
  自信をもってお奨めできます。


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(1)商いは飽きない
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弱者逆転を使命とし、一点突破のマーケティングである
「ランチェスター戦略」を伝道しているコンサルタントの福永雅文です。

先週は「第23期ランチェスター戦略専門研究コース」の熱海合宿でした。
無事に同コースは修了し、受講者には修了認定を授与できました。
関係者の皆さん、お疲れさまでした。

「ランチェスター戦略のすべてを知っていてもマーケット・シェアは上がりません。
 実戦をしなければ。」

このことを忘れずに、ぜひ、実戦してください。圧倒的な成果を納めましょう。
結果報告を楽しみにしています。もしも迷ったら、遠慮なくメールくださいね。


そして、本日は「ランチェスター戦略塾」が午後から開催されます。
メルマガを発行したら、私も会場に向かいます。

明日・あさっては某メーカーの営業管理者研修です。


・・・とランチェスター戦略の伝道に明け暮れる日々です。
元来、飽きっぽい私が、よくもこれだけ、やり続けているよな、
と自分でも感心してしまいます。

「商いは飽きない」と昔から申しますが
本当に私は素晴らしい天職を得ました。感謝。


拙著ヴァージョン2.0である
「ランチェスター戦略『一点突破』法則」
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4534042027/sengoku-22/ref=nosim

も、堅調に推移している様子。
弱者逆転したい、一点突破したい、多くのビジネスパーソンに
役立っているなら、著者冥利に尽きます。


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(2)ランチェスターで斬る ■プロレス雑誌休刊を斬る■
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             実は、私、プロレスが好きです。
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実は、私、プロレスが好きです。

力道山が殺された年に生まれて
もの心ついた頃から、祖父や年上のいとこの影響で
プロレスを見始めました。

「BI砲」の頃からですから、ファン暦40年ですよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/BI%E7%A0%B2 

もっとも、プロレスだけが好きなわけではなく
相撲も柔道もK1も総合格闘技もボクシングも空手も
格闘技なら、みんな好きです。


そんな古株ファンとしては
昨年の9月の週刊ファイトの休刊に引き続き
今年の3月の週刊ゴングの休刊は、残念な出来事でした。


私はゴング派でした。
正確にいうなら小佐野元編集長派でした。

口下手な天龍選手や三沢選手のインタビューが素晴らしかったです。
それでいて偏向がないところが、よかった・・・


プロレス・マスコミは

週刊ファイト(以下、ファイト)
週刊プロレス(以下、週プロ)
週刊ゴング(以下、ゴング)

の3誌がしのぎを削っていました。
その3誌のうち、2誌が休刊し、週プロのみが生き残りました。

ゴング休刊のことが雑誌「創」5月号に出ていました。
(プロレスファンのNさんに教えてもらいました)

そこで、今回は「創」5月号を参考文献にして
ゴング休刊についてマーケティング的に捉えてみようと思います。


もちろん、3誌競合を企業間競争になぞらえます。
プロレスのことが全くわからなくても大丈夫ですよ。

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         プロレス雑誌3国志は誠にプロレス的な展開
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まずは3誌の位置づけから

先発はタブロイド新聞のファイトです。
後に週プロをダントツにする山本編集長や、
その週プロを弱者逆転するゴングの金澤編集長も、ファイトのOBです。
老舗ですが、グラビア誌の後発の週プロやゴングの後塵をはいしていました。
玄人受けはしますが、少部数でマイナーな存在。

週プロはゴング出身の山本編集長時代に、その強烈なアクで他を圧倒し
ダントツの存在になりました。ピーク時公称40万部(実売は半分程度か)
とブレイクしたのです。

ただし、偏向報道がはなはだしく、おごる平氏のような所業もありました。
業界最大手の新日本プロレスから取材拒否を受け、山本氏は更迭され
勢いが落ちていきます。(まことにプロレス的な展開です)

週プロ全盛期のゴングは私が好きだった小佐野編集長時代です。
山本氏更迭後、ゴングはファイト出身の金澤氏が編集長に就任。
週プロではできない新日本プロレス中心路線で大攻勢をかけます。

99年頃、プロレスと格闘技が交じり始めた頃、
ゴングは実売12万部とピークを向かえます。
そして、02年、ついに週プロを部数において逆転するのです。

しかし、01年末「プロレスは八百長である」と
こと細かく書かれた暴露本が出版され、プロレスは地盤沈下を始めます。
(格闘技人気は高まります)

ゴングの部数は落ち始めますが、週プロがそれ以上に落ち込み
結果としての1位です。


◎プロレス・マスコミ市場は90年代前半成長期、後半成熟期で
 高収益を各社にもたらせます。各社ともドル箱の存在でした。

◎90年代後半にピークを迎え、
2000年代前半は飽和期、そして後半は減衰期となるのです

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             変化への対応スピード
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90年代後半に始まった
スカパーのプロレス・格闘技専門の有料チャンネル「サムライTV」が
3紙誌の衰退の始まりだと思います。

サムライTVは「週プロを毎号買うのと同じ料金」で
映像でプロレスを楽しめることをセールスポイントにしました。

そして、2000年代に入って、インターネットが身近なメディアになり
勝手サイトなどで試合結果がわかるようになってきました。

既に弱者に転じた週プロが月間200円の携帯サイト(アイモード)に
参入したのが03年。ゴングは遅れて、アイモードに参入します。

◎これらメディアの変化への対応は週プロも遅いのですが、
それ以上にファイト、ゴングは遅れます。
 

次に「プロレス=八百長、格闘技=真剣勝負」論への対応と
格闘技の取り込みの遅れ。

ゴングも週プロも格闘技雑誌が別にありました。
当然、それとの合併なども検討されたと思われますが
実現はしませんでした。

ライトなプロレスファンが格闘技ファンに拡大し、薄まる一方で
コアなプロレスファンはプロレス回帰を望むようなファン心理です。

堅い線ならプロレス純血路線。
固定層は減るかもしれないが、新たに部数拡大を目指すなら
格闘技路線への転向。

◎この路線が定まらず、対応が中途半端になってしまった。


つまり、プロレス紙誌は「チャネル(この場合はメディア)」「顧客と商品」
という戦略課題の大きな変化への対応が遅れてしまったことにより
衰退していくのです。

部数ではゴングを下回る週プロだけが、かろうじて生き残っていられるのは
アイモードへの参入が一番目だったことと、会社の経営規模が一番大きかった
からです。


では、どうすればゴングは生き残れたのか。
考えてみましょう。

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      マーケティング・マイオピア(近視眼的マーケティング)
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まず、ゴングは自らを「プロレス雑誌」と事業定義していました。
これを「プロレス格闘技のコンテンツ事業」と事業定義していれば
どうだったでしょうか。

プロレスコンテンツを雑誌にこだわらないマルチで展開できたはずです。
インターネット、アイモードはもちろん、スカパーだって
とりこめたはずです。

もっというなら2000年代初頭にゲームやパチンコ・パチスロに
プロレスキャラクターは引く手あまたでした。
自らを「雑誌事業」と定義すると、そんなことはできませんが
「コンテンツ事業」と定義していれば、充分に参入余地があったはず。

内容面については、試合結果の報道はネットやアイモードに
スピードでかなわないわけですから、雑誌編集の方針を
試合報道路線から、転換すべきでした。

レスラーのこと、プロレス界のこと、昔のスキャンダルの検証などなど
マニア心をくすぐるアナーキーなインサイドストーリー。

それから、プロレスファンは昔から、まだ見ぬ怪物レスラーが大好き。
今は、プライドやK−1に、そういうインパクトの強い選手がいます。
そういう意味でも格闘技に幅を広げるべきでした。


◎マーケティング・マイオピア(近視眼的マーケティング)」
という戒めの概念があります。
セオドア・レビットという人が唱えたマーケティングの古典です。

いわく、米国において鉄道会社が衰退したのは、
自らを鉄道事業と定義していたためであって、
もしも、自らを運輸事業と定義していたら、
自動車や飛行機の登場も、取り込めたものを…。
映画会社も、自らを映画事業と捉えず、娯楽産業と捉えていたら…。

つまり、顧客のニーズに立脚して、
自らを、顧客の目的を果たす(欠乏状態を満たす)手段として
位置づけて考えなければ、時代の変化に対応できないということです。

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(3)お知らせ
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(4)近況報告「アントニオ猪木酒場に行く」
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コラムの参考資料に活用させていただいた雑誌「創」5月号のことは
プロレスファンのNさんに教えてもらいました。

池袋の「アントニオ猪木酒場」でプロレス談義をしながら。
http://www.g-com.jp/inokifoodsbusiness/ 

猪木ブームは去ったという人は多いのですが
酒場は大賑わいで、随所で「1、2、3、ダー!」の雄叫びが聞こえていました。

しかし、なぜか、アントンリブやタバスコ料理がなく、
猪木レシピ本に関連するものもありません。

こういう店こそ、ゴングのスタッフが係われば
マニア心をくすぐる仕掛けが増えて、もっと楽しくなるのにな、思いました。
これも一つのコンテンツビジネスのかたちです。


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■発行人 : ランチェスター戦略コンサルタント 福永雅文
       戦国マーケティング株式会社 代表取締役
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 ただし、引用して使用なさる場合は発行人までお申し出くださいませ。
*謝辞
ランチェスター販売戦略は、昭和45年に故田岡信夫先生が
ランチェスターの戦争の法則から初めて導き出したビジネスの戦略思想です。
「勝ち方には一定のルールがある、その基本的思想をランチェスター法則
から学び取れ」が先生の一貫した主張でした。
そして先生は、ランチェスター法則をすべての戦略哲学の中核に据え、
複眼的で弁証法的な発想と、知的な論理の展開法を重視し、
今日のランチェスター販売戦略の全体系を築きあげました。
本誌発行人・福永雅文は本誌を発行するに当たって
先生の先駆的業績に敬意を払い、ここに衷心より感謝の意を表明します。
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*ヘッダー枠は5/30以降、空きあり。

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