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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第182号━2007/06/27━━━
ランチェスター戦略『一点突破の法則』 32,782部
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ランチェスター戦略コンサルタント 福永雅文 発行
(1)ランチェスターで斬る・・・「たまごかけごはん仕掛け人に聞く3」
(2)お知らせ・・・拙著「弱者逆転」9刷、「一点突破」3刷決定!
(3)近況報告・・・長野県出張報告
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弱者逆転を使命とし、一点突破のマーケティングである
「ランチェスター戦略」を伝道しているコンサルタントの福永雅文です。
例年に比べて雨量が少なく、夏の水不足が心配といわれていますが
それでも、この時期、湿気が多く不快指数の高い日々です。
体調を崩しやすい時季です。ご自愛くださいませ。
さて、前々号から
「たまごかけごはん専用醤油『おたまはん』」を発売し、
大ブームを巻き起こした株式会社吉田ふるさと村(島根県雲南市吉田)の
専務取締役・高岡祐司さんからお聞きしたことをコラムを書いています。
http://www.sengoku-blog.biz/mt-cgi/archives/2007/06/180.html#more
http://www.sengoku-blog.biz/mt-cgi/archives/2007/06/181.html
前号をまとめると
たまごかけご飯専用醤油はアイデア商品の典型ですが
テキトーに作っているわけではなく、安全・安心・うまい
そして食文化に配慮した、真剣なものづくりによって開発されました。
高い志で事業をしているということと
小さな会社の強みを活かしたコンパクトでスピーディなものづくりと
差別化というお手本のない世界へのチャレンジ精神が
それを可能にしました。
結果、日本人の魂をゆさぶるソウルフードという
とてつもないコンセプトが生まれたのです。
さて、いよいよ「たまごかけご飯専用醤油ブーム」の話です。
文責はすべて私(福永)にあります。
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(1)ランチェスターで斬る ■たまごかけごはん仕掛け人に聞く3■
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わけがわからないけれど、協力はしよう
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04年、吉田村も「平成の大合併」の波にもまれて
雲南市の一部に組み込まれることになりました。
村役場は市役所の支所に変わり、合理化の名のもと、機能は縮小されます。
株式会社吉田ふるさと村は地域特産品の開発・製造・販売のほかに
地域のバスの運行や水道施設の工事や管理などを行っています。
地域社会のインフラを守っている側面も強いのです。
旧国民宿舎の経営も、引き受けました。
特産品以外の事業は、はっきりいって儲かるものではありません。
株式会社吉田ふるさと村は、地域産業の振興と地域での雇用の確保を目的に
設立された第三セクターであり、村を守るために作られた
コミュニティ・ビジネスだから、やっているのです。
しかし、村が無くなってしまったことを多くの村民は嘆きます。
これからどうなるの?という不安感もあります。
そこで、株式会社吉田ふるさと村は05年秋、「たまごかけごはん」という
日本人のソウルフードをイベント化し、村を元気づけようと企てます。
「日本たまごかけごはん楽会」という組織を立ち上げ、
旧吉田村でイベントを開催することを高岡専務は近隣在住の企画マンと
企画書にします。
米、卵、醤油という農業振興になるし、全国にPRできるいいチャンス、
村に観光客も来てくれる、そして何よりも村が無くなって意気消沈ぎみの
旧吉田村村民たちに元気を与えたい、という趣旨を固めて
行政に相談に行きます。
しかし、行政の担当者は、まったく理解できません。
それは仕方のないことかもしれません。
「たまごかけごはん」で人が集まるイベントができるとは
普通の人は思いませんから。
行政の担当者はわけがわからなかったと思います。
それでも、ポッと出の人がいうことではなく、実績を残している
株式会社吉田ふるさと村がいうことなら、
理解はできないけれど、協力はしようということで開催が決定。
このイベントが大盛況となるのです。
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爆発力のあるニュース・マーケティング
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05年秋に開催された第一回日本たまごかけごはん学会シンポジウムは
前夜祭のコンサート、当日はシンポジウム、作品発表、そして
みんなでたまごかけごはんを食べる、という
バカバカしいことを大真面目にやりました。
このイベントにマスコミの取材が殺到します。
テレビのキー局は各局とも申し込みがあり、対応できないほど。
住民2000名強の村にのべ2500人もの人が押し寄せました。
600食用意したたまごかけごはんは、またたく間に食べ尽くされ
あわてて、あと400食追加したそうです。
この模様がテレビなどのマスコミに大々的に取り上げられ
問い合わせが殺到、たまごかけごはん専用醤油のブームが起こります。
04年まで年間5万本だったものが05年30万本、06年には50万本と
販売数量が10倍になります。これが手作りで作っている供給量の限界です。
個人客は最長4ヶ月待ちで、やっと入手という現象が起きました。
やはりマスコミの影響はものすごいものがあります。
拙著「ランチェスター戦略『一点突破』の法則」162ページ以降で
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「ニュース・マーケティング」というマスコミ活用術を解説しています。
「社会性」「新奇性」「流行」を捉えたものが報道されやすいのです。
ですから、その企画が報道されやすいか、否かは次のように分析できます。
社会性・・・平成の市町村合併のなか、消え行く村が元気になるイベント、
これは報道価値あり
新奇性・・・こんな珍企画は報道価値あり。珍企画でありながら、老若男女
誰もが参加できる普遍性もある
流行・・・・スローライフ、スローフード、ロハス、田舎暮らしへの憧れといった
昨今の流行にマッチする企画なので、報道価値あり
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類似品対策とブーム後を見据えて
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こうして、たまごかけごはん専用醤油はブームになります。
ブームというものは、良し悪しがあります。
一つには、雨後のたけのこのごとく、後発が類似商品で参入してくることです。
二つ目には、ブームはやがて去る、ということです。
40社50品目以上の類似品が出ているようです。
株式会社吉田ふるさと村は、それらを敵対視せずに、
「たまごかけごはん専用醤油」という新たなマーケットをつくる
仲間として包み込もうと捉えています。
楽会シンポジウムも、事業者である自社は一歩引いて、
地域の利害関係のない方に代表者になっていただき、
自らは裏方に徹します。
そして全国の類似品業者に、イベント参加を呼びかけます。
十数社が参加したそうです。
同業ライバルは成熟市場においては敵ですが
成長分野においては、マーケットを共につくる仲間という側面が強い
とはランチェスターのセオリーです。
しかも、成長分野の競争原理は先発優位です。
マーケットの拡大はパイオニアである同社が一番の恩恵を受けるのです。
同社は、そういうセオリーを意識はしていませんが
結果として理にかなうやり方をしています。
第二のブームが去ることについて
ブームのときに生産規模を拡大していたら、50万本どころか100万本以上を
売り上げていたと思われます。しかし、同社は需要があるからといって
規模を拡大をしませんでした。50万本がマックス。30万本が適正規模と。
味を守るということや、一品目への依存度を高くしないことに配慮しています。
同社は一発屋ではありません。
安全・安心・おいしい、ふるさとの味を全国に届けることにより
村を輝かせ、村を守っていく志のもと事業を行っています。
お話を伺った高岡専務の頭のなかには、
もう次の企画や仕掛けが用意されているように思いました。
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(2)お知らせ 【拙著「弱者逆転」9刷、「一点突破」3刷決定!】
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うれしいお知らせがあります。
拙著第一作「ランチェスター戦略『弱者逆転』の法則」が9刷決定しました!
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また第二作「ランチェスター戦略『一点突破』の法則」は3刷決定しました!
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本誌読者様のおかげです。ありがとうございます。
素直にうれしいです。
発行3ヶ月にならんとしている第二作が3刷というのは、まずまず
というところのようですが、発行2年を過ぎてもコンスタントに
重版していく第一作は、かなり珍しい部類だそうです。
出版業界も発行点数が増えショートセラー化が著しくなっています。
書店の棚の中身は短いサイクルで入れ替わっているのです。
(そうじゃなきゃ、書棚に本が納まりきりません)
そんななか、版を重ねることができるのは、ありがたい限りです。
読者様のお役に立つよう、メルマガも気合を入れて取り組みます。
今後とも、よろしくお願いします。
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(3)近況報告「長野県出張報告」
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長野出張ではまず南信地区では狙い通り「駒ヶ根ソースカツ丼」を食しました。
http://www.komacci.or.jp/katsu/
ソースは、とんかつソースのようにドロッとしていなくて
ウスターソースのようにサラッとしています。
そして、お好み焼きソースのように果物や野菜の甘みがあります。
私(福永)の好みにバッチリはまりました。
自分用お土産に「駒ヶ根ソースカツ丼専用ソース」を購入しました。
これもご当地調味料、専用調味料として話題になっているようです。
続いて、信州を南北に縦断し、北信へ。
ここでは新たな名物づくりとして売り出し中の「信州松代真田地鶏」に出会いました。
http://www.rising1.com/sanada/
旨みたっぷりのとり出汁スープが絶品でした。ご馳走さまでした。
それと北信地域の隠れたソウルフード「たけこの汁」。
http://homepage1.nifty.com/~trident/cooking/takenoko/takenoko.html
ネマガリダケという標高の高い山でしかとれないたけのこと、
どういうわけだか鯖の水煮の味噌汁です。
食品スーパーでは鯖の水煮缶が山積みになって売られていました。
ものすごく個性的な食文化ですね。かなり驚きました。
と、ここだけ読むとグルメリポーターのようですが
仕事もしっかりやってまいりましたよ。
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■発行人 : ランチェスター戦略コンサルタント 福永雅文
戦国マーケティング株式会社 代表取締役
■サイト : ビジネス戦士応援サイト≪戦国マーケティング≫
< http://www.sengoku.biz >
e-mail:< info@sengoku.biz >
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ただし、引用して使用なさる場合は発行人までお申し出くださいませ。
*謝辞
ランチェスター販売戦略は、昭和45年に故田岡信夫先生が
ランチェスターの戦争の法則から初めて導き出したビジネスの戦略思想です。
「勝ち方には一定のルールがある、その基本的思想をランチェスター法則
から学び取れ」が先生の一貫した主張でした。
そして先生は、ランチェスター法則をすべての戦略哲学の中核に据え、
複眼的で弁証法的な発想と、知的な論理の展開法を重視し、
今日のランチェスター販売戦略の全体系を築きあげました。
本誌発行人・福永雅文は本誌を発行するに当たって
先生の先駆的業績に敬意を払い、ここに衷心より感謝の意を表明します。
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⇒ http://www.sengoku.biz/m-maga-guide.htm
*ヘッダー枠は7/11以降、空きあり。
◎ランチェスター戦略『一点突破』の法則
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