ランチェスターの法則、ランチェスター・ブログ。起業弱者のサバイバル戦略、第12回 山内一豊の妻に学ぶ「空中戦」。


サイトトップ -> 福永雅文ブログ -> 起業弱者のサバイバル戦略 -> 第12回 山内一豊の妻に学ぶ「空中戦」



ランチェスター戦略「一点突破」の法則 -> 詳しくはこちら

←  第11回 起業弱者の陥る罠(ワナ)、福永自身の例で |  起業弱者のサバイバル戦略  | 第13回 「鏡の法則」に学ぶ情報発信力第2法則  →
    第12回 山内一豊の妻に学ぶ「空中戦」
 

起業弱者の基本戦略「差別化」「重点化」「一番化」を実戦するには圧倒的な「集客力」と「営業力」が欠かせません。

集客力のことを私は情報を空中に撒き制空権を得るという意味合いから「空中戦」と呼んでいます。今回から空中戦について解説します。

昨年のNHK大河ドラマ「功名が辻」は夫・山内一豊が土佐24万石の大名になることを実質的にプロデュースした妻・千代が主人公でした。千代の内助の功にまつわる話は様ざま残っていますが、最も有名なのが「名馬伝説」です。

信長の家来であった一豊がまだ身分が低く貧しかった頃、城下に見事な馬を売りに商人が来ました。その見事な馬を誰もが欲しがりましたが値段が高くてとても買えません。一豊もその一人。それを千代に愚痴っていると、千代は黄金10枚のヘソクリを出してきたのです。これで買いなさいと。

一豊は名馬を手に入れました。その後、軍事パレードがあり一豊の名馬を信長が目にしました。馬に目がない信長は小身でありながら武士の心得を忘れない一豊を激賞。無骨さだけが取り柄のような地味な存在の一豊が信長の目にとまり、出世のきっかけとなったのです。

このことが夫をたてる内助の功といわれているのですが、私は人情論ではなく戦略論でこの伝説をとらえています。千代は「一豊が器は大きいのに出世できないのは、存在が地味だから。だったら家中で評判が広がる仕掛けをしよう」と機会を狙っていたのではないでしょうか。

千代は馬ではなく「小身であっても武士の心得を忘れない男」というキャラクターを買ったのです。馬は死にますが評判は死にません。「功名」とは手柄という意味ですが、同時に名を上げることでもあります。

実力もあり志も高いのに、その存在が地味であるがゆえにブレイクしない会社、商店、商品、人材は世に多いです。実に多いです。誠にもったいない話です。一方、中身もないのに空中戦のテクニックだけが長けていて瞬間的な反応を得る輩もいます。これは売名行為といって恥ずべき行為です。

中身があるなら自社の名を売ること、自社のキャラクターを立たせることに取り組みましょう。さあ、空中戦のはじまりです。