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経営戦略のバイブル

No.206 信玄と謙信、川中島で勝ったのはどっち!?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第206号━2007/12/19━━━
        ランチェスター戦略『一点突破の法則』       31,538部
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     ランチェスター戦略コンサルタント 福永雅文 発行

(1)お知らせ・・・・・・「戦略的な理念づくりセミナー受付中」
(2)ランチェスターで斬る・・・「信玄と謙信、川中島で勝ったのはどっち!?」
(3)お奨め情報
(4)近況報告・・・・・・・・・川中島を訪れて

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私も聴いて、勉強しようと思います。

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弱者逆転を使命とし、一点突破のマーケティングである
「ランチェスター戦略」を伝道しているコンサルタントの福永雅文です。


「戦略的な理念づくりセミナー」を受けつけています。
全国から志のある経営者が集まりつつあります。

個別アドバイスを行う関係で、少人数に限定している上に
先行予約された方もいますので、残席少です。

お志のある方は、早めにお申込みなさってください。

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(1) お知らせ ■戦略的な理念づくりセミナー受付中■
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かの二宮尊徳は経済と道徳の両立を唱えました。
探偵フィリップ・マーロウは言いました
「タフでなければ生きて行けない。やさしくなければ生きている資格がない」と。

理念こそ、
戦略的にはマネのされない本質的な差別化の武器であり、
リスクマネジメント的には究極の判断基準であり、
戦術的には集客のコンセプトや営業担当者の使命感になる

と主張する福永が、
理念と戦略・戦術の両立及び、一貫性による相乗効果を目的として、
その場で理念をつくる、または見直すセミナーを開催します。

実際にその場でつくるセミナーです。
個別にアドバイスもいたします。

ですからメンバーは経営者のみ、定員は15名様としました。
当日中の完成を目指しますが、熟成期間も必要でしょうし、
人によっては考え方がまとまらない場合もあるでしょう。
セミナー修了後も、参加各位が理念を完成させるまで、
メールなどで個別に完全フォローします。


日時 : 1/23(水) 09:45〜17:00 (09:30開場受付)

会場 : 山の上ホテル本館2階       
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会費 : 一般参加63,000円 モニター参加31,500円
      *モニターとは、講師・福永の方法論を使い、またアドバイスを受けて、
理念づくりを行った事例として講師の書籍、メルマガ、ホームページ
などで実名で紹介させていただくことを了承いただける企業 

内容 :                           

午前【講義】 1)理念を持つ意味  2)理念・戦略・戦術の一貫性
       3)理念の構成要素 4)理念の作り方
5)理念の浸透の方法 6)事例研究

午後【実習】 1)理念と戦略に一貫性を持たせるために
        (ドメイン・差別化・ソリューション)
       2)理念(使命・経営哲学・行動規範・ビジョン)
3)理念と戦術に一貫性を持たせるために
(キャッチフレーズ・スローガン・セールストーク)

詳細・申込: ⇒ http://www.sengoku.biz/semi_08_01_23.htm           

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(2)ランチェスターで斬る ■信玄と謙信、川中島で勝ったのはどっち!?■
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             両軍とも勝ったと主張
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今年のNHK大河ドラマ「風林火山」が放送終了しました。
1561年、武田信玄軍と上杉謙信軍が信濃で戦った第四次川中島の合戦で、
武田信玄の参謀役を務めた山本勘助が壮絶な戦死を遂げ、このドラマは終了しました。

戦いが終わり、武田軍は勘助の亡骸(なきがら)の前で
勝どきを上げます「エイ・エイ・オー!」と。

その頃、上杉軍の幹部は話し合います。
「あと一歩のところまで武田を追い詰めた。残念ながら信玄の首はとれなかったが、
信玄の弟の武田信繁、宿老の諸角豊後守虎定、そして軍師の山本勘助を
 討ち取ったからには、この戦、我が軍の勝利」と。

戦国時代の名勝負No.1ともいえる川中島の合戦は、
古来「勝ったのはどっち?」との議論がさかんです。

信玄びいき、謙信びいきで見方は変わりますが、客観的には
両軍の損害量、すなわち戦死者の数は
双方とも3,000名〜4,000名であったといわれています。

損害量が均衡することは以前、ランチェスター法則を使って分析しました。
参考⇒ http://www.sengoku-blog.biz/mt-cgi/archives/2007/07/183.html 


果たして、川中島の合戦、勝ったのはどっちだったでしょうか?
歴史に疎い方のために、どういう戦いだったのかを紹介してから
私・福永の意見を披露しましょう。

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            第四次川中島の合戦
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甲斐の武田信玄は信濃に侵攻、
1553年、村上義清ら信濃の豪族は信玄に領地を奪われ、
越後の上杉謙信に助けを求めた。

これに応じた謙信は、同年より1564年までの12年間に5度、
信濃の川中島に出陣し、信玄と激戦を展開した。

これが世に名高い「川中島の合戦」である。

5度のうち、もっとも激烈をきわめたのが、1561年、第4次川中島の合戦であった。

謙信は総勢18,000人、内5,000人を善光寺に残し、
自ら決戦兵力13,000を率い、千曲川を渡って妻女山に陣を構えた。
謙信得意の電撃作戦であった。

一方、信玄は20,000の兵を率いて出陣、海津城に入った。

両軍にらみあいの後、信玄の軍師・山本勘助が
兵を二分し、敵に気づかれないよう迂回、前後から挟撃するという、
世に有名な「啄木鳥の戦法」を提案。

武田軍別働隊10,000が妻女山を奇襲し、謙信が八幡原に出てきたところを、
武田軍本隊8,000が待ち伏せて全滅させようというものであった。
信玄はそれを採用、別働隊10,000人を迂回させながら妻女山を目指させた。
啄木鳥が木の中の虫を食べるのに、木をつつき、
虫が驚いて出てきたところをパクリと食べることから名づけられたという。

しかし、謙信はそれに気づいた。

信玄の別働隊が到着する前に妻女山を降り、兵13,000で八幡原の信玄本隊8,000を急襲。
次々と予備戦力を投入し、寡兵の敵を休ませない「車懸かりの戦法」で攻めたてた。

信玄も敵を包囲殲滅する「鶴翼の陣」を張って応戦したものの、戦力差から大苦戦。
信玄の弟の武田信繁、宿老の諸角豊後守虎定らが次々と戦死。
信玄の嫡男の義信も負傷した。

そして、総大将・信玄には謙信が一騎討ちを仕掛け、
3度、斬りつけ、7箇所の刀傷がついたという「三太刀七太刀」の伝説が残る。

武田別働隊が到着すれば、武田軍が上杉軍を挟み撃ちにできる。
それまで、なんとか時間を稼がなければ、と軍師・山本勘助が敵軍に突入。
壮絶な討ち死を遂げるとき、勘助の目に映ったのが武田別働隊の旗印。
「間にあった、お味方、勝利」を確信し、その死顔は笑顔であったという。

武田別働隊の到着で、武田軍は優勢に転じた。
謙信はこのままでは挟み撃ちによる全滅の可能性ありと悟り、兵を引いた。

武田軍には上杉軍を追撃する余力は残っていなかった。
両軍ともに戦死者3,000人〜4,000人を出したといわれる大激突であった。

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       戦略的な勝者と戦術的な勝者、そして大戦略の勝者は?
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損害の量は互角、
損害の質は大物を多く失った武田軍のダメージが大きい、という結果ですが

果たして、どちらが勝ったといえるでしょうか?


勘助の「啄木鳥の戦法」は謙信に見破られました。
その結果、上杉軍13000対、武田本隊8000の戦いになったことが
武田軍のダメージをより大きなものにしました。

ですから、戦術的には、敵の戦術を見破って、
敵に大きなダメージを与えた上杉軍が勝ったといえるでしょう。


★戦術的に勝ったのは上杉軍です。

しかし、そもそも、この戦、どんな軍事目的のために戦ったのか
を確認した上で、結論を求めるべきでしょう。

「目的はパリ、目標はフランス軍」という有名な言葉がありますが

川中島の合戦の上杉軍の軍事目的は
武田が実効支配する北信濃地区を村上氏ら元の支配者に取り返してやることです。

武田軍の軍事目的は
上杉軍から北信濃地区を守り、支配権を確固たるものにすることです。

上杉軍、武田軍のどちらが目的を達したのか、
それは、いうまでもなく武田軍ですね。
戦いが終結したときに、戦場に残っていましたから、
上杉軍を撃退したといってよろしいでしょう。


★軍事戦略的に勝ったのは武田軍です。

ただし、武田家、上杉家の国家目的は何だったかを考えると
武田家は上洛し天下に号令する天下統一が国家目的でした。
上杉軍は関東管領職として東日本を統一することが国家目的でした。

どちらも、国家目的は果たせませんでした。

両雄が信濃で覇権を競っている間に
弱小だった尾張の織田信長が上洛し、天下人への道を歩み
その後継の秀吉・家康が天下統一を果たします。


★国家目的を果たす「大戦略(グランド・ストラテジー)」的には
武田も上杉も負けたといわざるを得ません。

勝ち負けは考える次元によって異なるものです。

●軍事戦略の理論体系
(大戦略⇒軍事戦略⇒作戦⇒戦術⇒戦闘)は下記253ページ参照

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(3)お奨め情報
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 詳細&申込 : http://www.lanchester.or.jp/02/index_020101.shtml  

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(3)近況報告  川中島を訪れて
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梅雨の頃、長野市に出張したとき、川中島古戦場を訪れました。

謙信が布陣した妻女山に登り、信玄が布陣した海津城(現・松代城跡)方面を
見渡すと、さえぎるものは何もありません。
川中島が一望できます。見事な陣地です。
ただし、後方が山岳地帯で、退路が遠く、危険な陣地です。

謙信の不退転の決意を感じました。

謙信は海津城の炊飯の煙を見て、信玄が奇襲に打って出ることを察知し、
敵の裏をかいて八幡原に侵攻したといいますが、
炊飯の煙は謙信でなくても、見えます。私でも気づきます。

そんな稚拙なことを武田軍がしたとは思えませんね。
おそらくは諜報活動で、敵の奇襲を察知したのでしょう。


現地にいくと、いろんなことに気づきます。


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■発行人 : ランチェスター戦略コンサルタント 福永雅文
       戦国マーケティング株式会社 代表取締役
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*謝辞
ランチェスター販売戦略は、昭和45年に故田岡信夫先生が
ランチェスターの戦争の法則から初めて導き出したビジネスの戦略思想です。
「勝ち方には一定のルールがある、その基本的思想をランチェスター法則
から学び取れ」が先生の一貫した主張でした。
そして先生は、ランチェスター法則をすべての戦略哲学の中核に据え、
複眼的で弁証法的な発想と、知的な論理の展開法を重視し、
今日のランチェスター販売戦略の全体系を築きあげました。
本誌発行人・福永雅文は本誌を発行するに当たって
先生の先駆的業績に敬意を払い、ここに衷心より感謝の意を表明します。
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◎ランチェスター戦略『一点突破』の法則
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投稿者 yuta : 2007年12月19日