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経営戦略のバイブル

No.265 岡田ジャパン躍進を斬る

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第265号━2010/07/02━━
        ランチェスター戦略『弱者が勝つ最後の方法』      
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      ランチェスター戦略コンサルタント 福永雅文 発行

(1)近況報告1「龍馬と明治維新」セミナーを映像公開
(2)ランチェスターで斬る「岡田ジャパン躍進を斬る」
(3)近況報告2「今後は不定期発行にさせてください」
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弱者逆転を使命として
一点突破のランチェスター戦略を伝道しています
コンサルタントの福永雅文です。

ご無沙汰しました。
久々のメルマガ発行となります。

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(1)近況報告1
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【その1】
●日本経営合理化協会のサイトでコラム連載開始
http://www.jmca.jp/column/lan/

中小企業の経営者向けにランチェスター戦略を
わかりやすく事例中心に解説するコラムを連載することになりました。


【その2】
●「龍馬と明治維新」セミナーを映像公開しています 
http://www.kkbrain.co.jp/webmaga/index.html#web1
https://www.esod.jp/guest/guest_top.html

上記で試聴できます。
全体をご覧になりたい場合は

1 上記の会員になる
 (全国各地の商工会議所が既に会員です。地元で問い合わせてみてください)
2 近く、DVD版が発売される
 (今しばらくお待ちください)


【その3】
●月刊カレント(オピニオン誌)7月号に寄稿
 近日、HPでお読みいただけるようにいたします。


【その4】
●拙著『ランチェスター戦略「一点突破」の法則』6増刷しました
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4534042027/sengoku-22/ref=nosim

 しぶとく売れ続けています

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(2)コラム・ランチェスターで斬る 「岡田ジャパン躍進を斬る」
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「勝てば官軍」という言葉は、
今回の岡田ジャパンのためにあるのではないでしょうか。

・FIFAランキング45位(大会出場32ヶ国中、最低レベル)
・仏頂面の不人気監督
・スター選手の不在
・直前の親善試合で四連敗

と、いいことなしで臨んだ今大会。

多くの国民が決勝トーナメントに行けるはずがない、
いや、一勝すら難しいのではないかと思っていました。
全く、期待されていないチームでした。


それが、カメルーンとデンマークに勝ち、決勝トーナメントに進出。
パラグアイに負けはしましたが、PK戦にまでもつれ込んだ接戦。

国民は熱狂的に、岡田ジャパンの帰国を迎えました。
岡田監督はまるで凱旋将軍のよう。
2ゴール1アシストを決めた本田選手は一躍、国民的ヒーローになりました。

毀誉褒貶は世の常ですが、誠に私たちはゲンキンなものです。


それにしても、一勝もできないといわれていた
岡田ジャパンはなぜ、ベスト16になれたのでしょうか。
勝手ながらランチェスターで斬ってみましょう。

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                奇襲戦
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岡田ジャパン躍進の最大の要因は「奇襲戦」であったと私(福永)は思います。

本番になって、突如、戦術を変えたことにより
敵をかく乱したことです。


岡田ジャパンの元々の戦術は攻撃的なサッカーでした。
中盤でボールを奪い、パスをまわし、前線で勝負をするスタイルです。

・接近、展開、連続
・ボールも人も動くサッカー
・司令塔はエースナンバー10を背負う中村俊輔

このやり方で本番直前まで戦っていました。


しかし、本番では戦術をガラリと変えたのです。
超守備的なサッカーに。

徹底的に守る。守って守って守りぬいて
カウンター攻撃で少ないチャンスを活かす
堅守速攻スタイルに。

かつ、1トップに本来は中盤の選手の本田を起用。
そのほか、先発選手を大幅に入れ替えました。


相手国が事前分析できないスタイル、メンバー構成で本番を戦ったのです。
これには相手はとまどうはずです。データがないのですから。

岡田監督はワールドカップが終わり、ほっとして、こう話しました。

「もう(分析)映像を見なくていい」と。

それほど、相手国について徹底的に分析するのが
ワールドカップのサッカーです。

日本同様に、相手国も日本を研究します。
その分析映像が充分に役に立たない戦い方をしたということです。

これ、すなわち奇襲戦です。

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          弱者のサッカー、強者のサッカー
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攻撃的なサッカーはサッカーの理想です。
ただし、理想的なサッカーが通用するのは強豪国だけです。
ランチェスター的には強者の戦略です。

FIFAランキング45位で
ワールドカップに出られることがラッキーという程度の実力の日本が
とるべき戦術とは、思えません。

それを本番になって弱者の戦略といえる超守備型サッカーに転換したのです。

データでみてましょう。

ボール支配率
・カメルーン戦 45%
・オランダ戦  39%
・デンマーク戦 43%
・パラグアイ戦 42% 平均42.25%

失点
・カメルーン戦 0
・オランダ戦  1
・デンマーク戦 1
・パラグアイ戦 0 合計2失点

得点
・カメルーン戦 1
・オランダ戦  0
・デンマーク戦 3
・パラグアイ戦 0 合計4得点

と、相手に攻めさせながら堅守して速攻で
少ないチャンスを活かすことに成功しました。
弱者のサッカーですね。

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              奇襲は難しい
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ただし、奇襲戦は大変リスクの高い戦い方です。
戦争においても、成功したケースはごくわずか。

・源義経の一の谷、屋島、壇ノ浦三連戦
・織田信長の桶狭間の戦い
・山本五十六の真珠湾攻撃

このことは以前、メルマガで書いています。
http://www.sengoku-blog.biz/mt-cgi/archives/2005/01/post_45.html
http://www.sengoku-blog.biz/mt-cgi/archives/2004/10/post_33.html
ttp://www.sengoku-blog.biz/mt-cgi/archives/2004/07/post_8.htmlh

成功すれば歴史的偉業と称えられ、指揮した人は名将といわれます。
それだけ、成功するのが難しいからです。

もしも、
初戦のカメルーン戦で負けていたら、どうだったでしょうか。
まず、間違いなく全敗でしょう。

そして、岡田監督は
直前になってビビってブレた史上最低監督と
ののしられたことでしょう。

奇襲戦は
失うものは何もない、負けてもともと
という覚悟がなければ、やるべきではありません。

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       「チーム一丸力」と「勝ち味、勝ち癖の法則」
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大変難しい奇襲戦を成功させるには次の二点が欠かせないと思います。

・チーム一丸力
・勝ち味、勝ち癖の法則


開幕前の親善試合四連敗でトコトン追い込まれた岡田ジャパン。
川口主将は選手だけの緊急ミーティングを開きます。

闘莉王(トゥーリオ)はこう発言しました。
「オレたちは下手なんだから、それを自覚しろ!」

弱者の戦略(超守備的なサッカー)への転換は
選手の総意があって、最後に岡田監督が決断したのでしょう。

納得感のある意志決定によって
チームが一丸となれたものと思います。


そして、迎えた初戦。前半終了間際。
松井がセンタリングをあげ、大久保が敵をひきつける囮になって
本田がゴールを決めました。

この理想的な得点により、
選手も監督も、自信をもって自分たちのサッカーを行うことができたのです。

勝ち味を知ることで、勝ち癖となっていったのです。

【拙著でもビジネスにおける奇襲戦(陽動戦)を詳しく解説しています】

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(4)近況報告2 今後は不定期発行にさせてください
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なかなか発行できずに、楽しみにされていた方には申し訳ありませんでした。

このところ、様々な場面で情報発信する機会が増えました。
近況報告1で報告させていただいたことに加えて

以前から連載している月刊ニュートップL(旧経営者会報)
http://www.njh.co.jp/magazine/0202.html

さらに秋からは別雑誌での連載が始まります。

もちろん、私の本職はコンサルタントであって、
もの書きでも講演家でもありませんので、時間に限りがあります。

そこで、このメールマガジンは今後は
不定期発行にさせていただくことにします。
今回のような、適切な話題があれば随時発行いたします。

どうかご理解くださいませ。
引き続き、ご購読をよろしくお願いします。

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■発行人 : ランチェスター戦略コンサルタント 福永雅文
       戦国マーケティング株式会社 代表取締役
■サイト : ビジネス戦士応援サイト≪戦国マーケティング≫
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 ただし、引用して使用なさる場合は発行人までお申し出くださいませ。
*謝辞
ランチェスター販売戦略は、昭和45年に故田岡信夫先生が
ランチェスターの戦争の法則から初めて導き出したビジネスの戦略思想です。
「勝ち方には一定のルールがある、その基本的思想をランチェスター法則
から学び取れ」が先生の一貫した主張でした。
そして先生は、ランチェスター法則をすべての戦略哲学の中核に据え、
複眼的で弁証法的な発想と、知的な論理の展開法を重視し、
今日のランチェスター販売戦略の全体系を築きあげました。
本誌発行人・福永雅文は本誌を発行するに当たって
先生の先駆的業績に敬意を払い、ここに衷心より感謝の意を表明します。
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◎ランチェスター戦略『一点突破』の法則
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投稿者 戦国マーケティング : 2010年7月 5日